会社でG Suiteを利用しており個人アカウントの他にも部署代表のアカウント等、複数のアカウントを運用しています。または、個人でGoogleアカウントを複数所持・運用しています、職場で1台のPCを複数人で共有していますといった場合、Chromeでアカウント毎にブラウザを用意すると便利です。
なぜブラウザを分ける必要があるのか
1つのブラウザで複数アカウントのログインは可能です。
仮に自身のAというアカウントと、組織の窓口アカウントBを運用していたとしましょう。
普段はAをメインで利用していますが、組織に問合せがきていたのでBのGmailへログインして返信しました。次に、会議資料を作成しなければならないのでGoogle Driveの資料を編集しようとGoogle Driveを開いたところ・・・ファイルがありません。
どうしたことでしょう!?
・・・よくよく確認したところBのGoogle Driveになっていました。
1つのChromeに対し複数アカウントでログインすると、このような事態が発生し混乱を招いてしまいます。Chromeにはユーザー単位でブラウザを作る機能があります。ユーザー単位にブラウザを分け、どのユーザーで作業をしているのか一目瞭然にしましょう。
ユーザー毎のブラウザを作成する
① Chromeブラウザの右上に表示されているユーザーアイコンをクリック、表示されたメニューの一番下に表示されている「追加」をクリックしましょう。

②名前及びアイコンは、Chromeブラウザを切り替える際にどのアカウントか判別できればいいのでお好きな名前とアイコンを選択してください。(このブログ上では名前を「わいラボ」、アイコンはピザで進めます。)

③新しいユーザー用のChromeブラウザが新しく起動します。
「Chromeをすでにご利用の場合はログイン」をクリックします。
(同じ色のブラウザのため、紛らわしいのですが手順①の時とアイコンが異なっていることがわかるかと思います。※最後にブラウザを区別するための方法など紹介いたします。)

④登録したいGoogleアカウントのメールアドレスを入力します。

⑤同ユーザーのパスワードを入力します。

以上でブラウザの作成は終了です。
データリンクを行うか否かのダイアログが出てきた場合は有効にしてください。
ユーザーのブックマークやパスワードなどの情報は、Googleのサーバー上に保存されています。データリンクを有効にすることで、どのPCでログインしてもデータリンクが有効であれば最新のブックマーク、パスワードなどが共有されますのでどこでも同じ環境で作業が可能です。
ブラウザ作成後に実施すること
上記作業を繰り返すことで、ユーザー毎の作業環境ができあがります。
問題があるとすると、ブラウザの見た目が同じで見分けがつきにくいという点でしょうか。
ブラウザのテーマをユーザー毎に変更することで視認性が上がります。
以下もお試しください。
①ブラウザ右上のユーザーアイコン右隣にあるハンバーガーメニュー(点3つ)をクリックし、
「設定」をクリックしてください。

②設定画面が開いたら、左ペインのカテゴリから「デザイン」をクリック、右ペインの一番上に出てくるテーマにある「Chromeウェブストア を開きます」をクリックします。

③新しいタブでChromeウェブストア が開きます。
様々なテーマがありますので、気に入ったものをクリックしてインストールしましょう。
インストールしてみて違うなと思えば別のテーマを上書きできますので気に入ったものを探してみてください。

最後に
いかがでしたでしょうか。作業的には難しくもなく、ユーザー毎の専用ブラウザが設けられるので非常に便利ではないかと思います。
最後に1点、意識いただきたいことを記載し終了といたします。
ユーザー毎のブラウザは、最後に閉じたユーザーのブラウザが次回起動します。
ブラウザを閉じる順番を意識いただければと思います。
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